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ああ今日も、夢を見れることに感謝!



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「はぁー疲れたわぁ。」

「寄るなクソバナナ。また女絡みのいざこざか。」

「しゃーないやん俺愛されてまうんやもん。」

「女なんかめんどくさいだけだろう。」

「…それ、恋人おる奴の台詞じゃなくね?」



 ―――‐恋人。

確かにお互い好き合っているわけではあるが。

あまり雀羅を恋人として意識したことはなかった。


…そもそも、何故自分は彼女と共にいるのだろうか。


「…どうかしたの?弥重蔵くん。」

まずその辺の女と違ってあまりべたべたしてこねぇだろ。


「あ、紐がほどけかけてますわ。少しじっとしてておいてくださいな。」

ちょっとしたことにもよく気付くし、器量はいい。


「あ、あの、今日っ、ケーキを焼いたのですけれどっ、よかったら…っ!」

たまに見せる素直な素振りが可愛いとも思う。



…そういやこいつに最初に惹かれたのは確か。


――‐
「どこに隠れたっ!」
「まだ近くにいるはずだ、探せ!」

「…ちっ、しつこいな…。」

多勢相手に逃げる途中怪我を負い、とっさに逃げ込んだ屋敷の庭。
辺りは暗くてよく見えない。

「…誰か、いるの…っ?」

しまった。
声の主はおそらくまだ若い女。
悲鳴でもあげられればやっかいなことになる。

「…落ち着け、お前に危害を与えるつもりはない。」

女を刺激しないよう言葉を選ぶ。
が、追っ手は女の存在に気付いたようだ。

「おい女、怪しい男が逃げてこなかったか。」

絶体絶命というやつか。
なかば捨て身でつっきることも考えた。

「…それなら向こうの方に走っていきましたわ。夜も遅いのですから、この辺りであまり暴れないでください。」

追っ手は夜の闇に消えた。
かと思えば女は自分の寝間着の裾を破いて弥重蔵の腕に巻き付けてきた。

「動かないで。怪我、してるのでしょう?」

最初の怯えた様子はもはやなく、女は冷静に応急処置をすませた。

「今夜はこの屋敷にいるといいですわ。手負いではすぐ捕まります。」

その夜は女の屋敷にかくまってもらった。

翌朝早く、その屋敷の前に二人の姿があった。

「お気をつけて、もう怪我しないように。」

「…お前、何故俺を助けた?」

「…さぁ?縁、というものではありませんか?」

怪我人だから、というありふれた答えを予想していた弥重蔵にとって、その答えはあまりに奇妙なものに思えた。

「女、名前は?」

「女性に名を尋ねるときは、自分から名乗るものよ。」

「…ちっ、めんどくせぇ。俺は弥重蔵だ。」

「私は雀羅と申します。縁があったら、いずれまた。」

――‐

そうだ、不思議な女だと思った。

しとやかだが気丈で、度胸がある。

つまりは、たまらなくいい女だと思った。


まったく、こいつは俺には過ぎた女だ。


(めんどくさいに変わりはないが、たまにはめんどくさいのも悪くないなんて思う自分がいることに、弥重蔵自身が気付くのは、また別の機会のこと。)

( やえぞう と じゃくら の おはなし ! )

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ようやく弥重蔵と雀羅ちゃんのお話が書けたよ!
何が言いたいのかさっぱりな文章!
俺には過ぎた女だって言わせたかっただけってのは内緒だよ!
ぶっちゃけこの二人の関係ってよくつかめてない(
てゆか弥重蔵のキャラと口調自体つかめてない(
この性格で超ラブラブベタぼれってのは個人的に好みじゃない。
雀羅ちゃんのツンデレをうまくだしたいな…!
普段はあんまりべったべたって嫌いだけど、雀羅ちゃんが精神的に弱った時はちゃんとそばにいてあげる弥重蔵希望。
すまん黒兎たん夢路の趣味ですぎて雀羅ちゃんのキャラが崩壊してる。
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「春の島は、お花がいっぱいで、素敵。」


彼女が嫌いだった。

恐い怖い朝のお日さまにそっくりで

花達でさえ貴女を選んでしまうから。

眩しくて、届かなくて、わたしが消えてしまいそうで。


「春は、お月さまみたい。優しくてね、落ち着くの。ほっとする。」


貴女がわたしをそんな風に思っていたなんて
思ってもみなかったの。


世界中に色が付く。

貴女がわたしを照らしてくれる朝ならば

きっとこわくはないでしょう。


( はるきよ と きいり の おはなし ! )

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この二人、何気に初絡みです。
祈杁と春祈代、最初はどちらも「孤独な少女」がコンセプトで、キャラ被らないか心配でした。
けどいつの間にか結構対称的なキャラに育って嬉しいかぎりです。
祈杁は孤独を受け入れ一人でも前に進める強さ、春祈代は孤独を恐れ動けない弱さ。
祈杁は何も振り返らずに進むことしかできない弱さ、春祈代は一人で痛みに耐えることができる強さ。
上の文の通り、太陽と月みたいな子達です。
白龍の神子と黒龍の神子みたいな感じ。
夜のとばりをおくるわ的な(
二人ともとてもいい子です。



「ったく、どないつもりか知らへんけどあないガキ二匹も拾って、物好きやなぁお前も。」



「これも何かの縁、構ってみるのもまた一興というものだよ。」



「…二人とも、昔のお前によく似ておるよ。生気のない顔で、他人を拒絶するしかできん。」



「まぁ、二人とも心の底では他人を求めているという点では、お前とは根本的に違うがねェ。」



「なんやえらい酷い言いようやなー。俺らマブダチやんかー。」



「お前が本心からそう思ったことが一度でもあれば、の話だがね。」



「ははっ、手厳しいなぁ。少なくとも他の人間よりは、信じてんねんでー?」




「それは光栄だ。さて、夕飯はどうするかね?いい酒が手に入ったのだが。」



「今日は遠慮しとくわ。色町に繰り出す予定でな。」



「そうかね。ではまた好きなときに食べに来るといいさ。」




( いえろ と かでんつぇ の おはなし ! )

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イエロはカデンツェとが一番長い付き合いですが、そのカデンツェにさえ心を開いてません。
べたべた馴れ馴れしく見えて一匹狼なイエロです。
ちなみに最初の台詞のガキ二匹ってのは春祈代とドルチェのことですよ。
絵を入れたのは第三者ナレーションが難しいからと、7枚目のイエロの表情が描きたかっただけです。

シチュとしてはカデンツェが帰ってくる前にカデンツェの家にイエロが勝手に上がり込んでて春祈代ドルチェを発見し、帰ってきたカデンツェと話してるところです。
カデンツェは着替え中です。きゃvV(
けして二人でなんかいやらしいことをしていたわけではありません(


一昨日の返信は昨日の記事に追記してますー。
昨日の返信はちょっとお待ちを。
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「目が覚めたかね。」

「…。」

十畳程の和室で布団から起き上がった少女に、開いたふすまの先にいた軍人がにこやかに声をかけた。

深く落ち着いた声は、その場の穏やかさをより一層際立たせる。


「何故、わたくしを助けたのですか。」

歓楽街で気を失う直前に聞いたものと同じ声の主への問い。

春祈代は、焦っていた。

軍人である父が部下を使って血眼で自分を探している。
もし目の前の軍人が父の部署の兵ならば、あの家に連れ戻されることになるだろう。


「君は、――上官のご息女だね?いつも御父上には世話になっている。」


ああ、とうさまと、かあさまのところに、つれもどされる。

春祈代はそう思った。
途端に目の前が真っ暗になり、溢れだす涙と共にひたすらに謝罪の言葉を繰り返す。

「ごめんなさい、ごめんなさい。」

軍人はその状況に驚いた様子もなく、そばに歩み寄り、春祈代にゆっくりと声をかけた。

「落ち着きなさい。どうしたね?ゆっくり、話して御覧。」


軍人が一歩近づけば、春祈代はあとずさって拒絶する。

しかし、壁に邪魔されるとその距離は縮まっていった。

あと一歩というところまできて、軍人はしゃがみこんで春祈代の言葉を待った。




どれだけの時間が経っただろう。
日は既に沈み、月明かりが部屋を照らしだしていたが、二人の姿はいまだ変わらずそこにある。


ひたすらの沈黙の中、春祈代はもはや涙さえ枯らし、とめどなく続けた謝罪のせいで擦れた声を絞りだした。

「…はるきよが、このよにうまれたから、…とうさまとかあさまは不幸になったのです。わたくしさえ生まれなければ、とうさまとかあさまは幸せだったのです…っ。」

たどたどしく紡がれるその言葉は、あまりに純粋な嘆きだった。


「安心したまえ。君を家に送り返したりなどせんよ。」

春祈代は耳を疑った。
まさか、父の部下である軍人が、自分を見逃すはずがない。

「どうやら真実は、君の御父上から聞いた話とは随分異なるようだしねェ。」


あまりに予想外な軍人の言動に、春祈代は話が飲み込めないでいた。


「小生はカデンツェという。つい先日も君と同じくらいの男子(おのこ)を拾ってなァ。これも何かの縁、この家にいるといい、春。」



( はるきよ と カデンツェ の おはなし ! )


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春祈代とカデンツェの出会い話です。
この後カデンツェが春祈代父相手にガツンとやらかします。多分。
自分の文章力を試すつもりで書いたら撃沈した\(^O^)/
第三者視点でのナレーションは難しい!
言葉での情景描写って難しい!


お気づきの方もいらっしゃいましたが、ウェブカレ始めました!
四人のキャラから選ぶようになってましたが、鬼畜眼鏡生徒会長と腹黒敬語教師(いずれも夢路の独断と偏見と先入観と第一印象による)で迷った結果せんせーに。
名前はまあほら、あれです、その場の閃き(
『伊勢 靖親』で『いせ やすちか』。センスない!
後で皆さん結構デフォの名前使ってらっしゃるのしって、恥ずかしさで穴があったら埋葬されたいくらい。
よくわかってないのでとりあえず彼をツツキ回してます(HE☆N☆TA☆I

あと春祈代のプロフ画像をアップしました。
SAIの試用版で塗ってみた。
凄く使いやすい!きれいに塗れるぜ!
ただ優等生すぎて、慣れないと塗りが綺麗すぎてのっぺりしちまうのが難点…!
ピクトベアのベタベタ感が少し恋しく感じた。
――――――――――


ヒトは生まれてから死ぬまで一人だ


だから俺は誰も愛さないし誰も信じない


理解者なんてものは幻想に過ぎない

理解してもらおうとも思わないし

自分自身ですら理解できない自分を
他人が理解などできるはずもない


愛想笑いを振りまけば生きるのには事欠かない



世界って奴は

反吐が出るほど退屈だ



( いえろ の おはなし ! )

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…何が書きたかったんだろうか夢路は!
書くことなかったから駄文でいいや!と思ったら暴走したね!
今んとこ一番素を出してないのがイエロだったので、イエロの内面をと思いまして。
イエロは孤独ですが、別にそれを悲しむでもなく、恐がるわけでもなく。
割り切っちゃってるんですね。
むしろ自分から孤独を選んでいる節があります。
ドライな男です。
常に退屈だから、悪戯するしにゃんにゃんするし(
ぶっちゃけこいつは飼い主の夢路でさえよくわからん奴だったりします。
なんなんだろうな、イエロ。
真・フルみっくすプレーヤー
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